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なまこ石鹸誕生の秘話

中国では「ナマコ」は古くから漢方薬

作業工程にヒントを得て

ナマコを乾燥させていく工程では、一旦釜でボイルをする工程があります。主に組合員さんの奥様が携わっていらっしゃいますが皆さんお元気で、肌が艶々されています。
ある日ボイル作業をしている時、オバちゃんがやってきて湯気に手や顔を一生懸命あてて擦っています。何で?と聞くと、肌がきめ細かくなって、ツルツルすると言うのです。近所の人の中には、このボイルした煮汁をわざわざ、加工場まで取りに来て、健康に良いから・・・と言って飲む人もいらっしゃいます。

その時は、あまり気にも留めていなかったのですがある日、バイヤーとの打ち合わせで中国に行った時、ナマコの成分に関する色々な話を聞いて、実感が持てました。

素人ゆえの試行錯誤を経て

中国では「ナマコ」は古くから漢方薬としてはその薬効が認知されており、滋養強壮や皮膚病の薬として使われています。
「ナマコのエキス」を使った「石鹸」を作ってみようという発想は、新規なものではなく、古くからあったものなのです。

生活の中で何気なく石鹸を使っていても、たまに成分表示を見て「よくわからないけど石鹸に使われている成分だからいいんだろうなぁ」と思うくらいの認識で、そもそも石鹸を自分でも作れると思ってもいませんでした。
まったく石鹸作りの右も左もわからない状態のまま、手作り石鹸のホームページや図書館で石鹸の作り方を調べ、実際に自分で何種類か石鹸を作ってみました。

毎日が試行錯誤の連続

真夏の暑い日、照りつける陽射しと闘いながら、石鹸を作る時のにおいが他のスタッフの迷惑にならないようにベランダで作業したりしました。苦労のあげく、一番最初にでき上がったものは、見た目にも、さらには臭いも気味悪く、作った本人でさえ使うのをためらうようなものでした。
肌に悪影響を及ぼすような素材は一切使っていなかったのですが「試しに使ってみよう」という人は誰もいませんでした。
自家製石鹸の製作と平行して、ナマコを使った石鹸を作ってくれる会社探しをしていました。こちらも難航しました。
「ナマコを使った石鹸を作りたい」といくつもの会社に相談しましたが、いい返事を返してくれる会社はなかなか見つからず、ようやく(株)サティス製薬さんが引き受けてくれることになり、量産が可能なものとなりました。

二年の歳月を経て

誰でも安心して使える安全な石鹸を作るため、まずナマコエキスの成分について検査・分析してもらい安全性試験や細胞毒性試験などをクリアし、INCI(国際化粧品成分命名法:International Nomenclature of Cosmetic Ingredients)および日本化粧品工業連合会に登録し、使用の認可を受けて晴れてナマコエキス配合の石鹸を世に送り出す準備が整ったのです。
ただ、この時点では配合成分の一つが使用に堪えるということが判明しただけでその後も、使用する人のニーズに応えられるよう試作品を友人や知人達に使ってもらい、感想をフィードバックしながら試作をを重ねてきました。
自作の石鹸づくりから数え、二年の歳月が流れていました。

海、そして私たちからの贈り物

ナマコは海底に溜まった有機物を主食として海をきれいにしてくれる海の掃除屋のような存在で、ナマコのいない海は汚染がひどいと言われています。
ナマコの体の表面は主にコラーゲンからできており、体に含まれるサポニンは防カビ作用を有していて、実際に医薬品として利用されています。
ナマコから抽出したナマコエキスは、この「海からの贈り物石鹸」に保湿成分として配合されています。
私たちは漢方の薬効を信じて「海からの贈り物」をお届けしたいと思っております。

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